時間なんて分からない


でも、会わなきゃ


これを返さなきゃ



ただそれだけだった。





どうして見つけられたのか分からない。


でも・・・そこに

彼女がいた。




「総・・くん?」



ああ・・神様・・感謝します



彼女の隣に彼女の夫はいなかった。



考えもなしにただ来てしまったことに気付き・・・

辺りを見回し・・・




「見送りに来てくれたの?」

「うん・・・えっと・・・。」

「彼ね、用事ができて少し遅れるの。」


「そっか・・・。」



それから二人ともただ黙って・・・