パリ・ローマ幻想紀行

「皆さん、バスの右側を見てください。現在も発掘中のフォロ・ロマーノです。道路を挟んでこちら側にこの遺跡が続いております。発掘するかどうか、現在検討中です。皆さんは、遺跡の上を走っていることになります。フォロ・ロマーノは、共和政時代、帝政時代を通じて、古代ローマの政治や宗教の中心でした。凱旋門が見えます。蛮族を射った皇帝が進行をしたのです。元老院の会議も開かれました。独裁者の暗殺計画なども練られました。ヴェスタに祈りをささげました。皇帝が神であることも宣言しました。市民が噂話しにふけり、商人がいろいろな店も出しておりました。このフォロ・ロマーノは古代ローマの中心だったのです」
 私は、ガイドさんの半ば興奮に満ちた説明につられて、ビデオカメラに収めた。ガイドさんは更に説明を続ける。