「あなたなら復元できると思って法王はあなたに依頼したように思いますが」
「私はそうは見えないんじゃよ、法王の権力しか見えないんじゃ」
「命令ですね」
「そうじゃ、命令じゃよ」
「権力には平伏したくないということですか?」
「いや違う」
「どう違うのですか?」
「芸術には、復元ということばは、ふさわしくないということじゃ」
「断ったというよりも、復元するのは不可能だということですね。イエスが、自分が眺めている景色を、人に見せることができないということと、同じに見えます」
「そうじゃよ」
「あなたは不満だったそうですね」
「そうじゃ、不満だった」
「権力に服従することが不満だったのですか?」
「いや違う」
「そうでしょうね。あなたにとっては、権力というのは、足元に眺める景色ですからね。ラオコーンを復元せよというような者に、あなたの世界を見せることができないという不満ですね」
「私はそうは見えないんじゃよ、法王の権力しか見えないんじゃ」
「命令ですね」
「そうじゃ、命令じゃよ」
「権力には平伏したくないということですか?」
「いや違う」
「どう違うのですか?」
「芸術には、復元ということばは、ふさわしくないということじゃ」
「断ったというよりも、復元するのは不可能だということですね。イエスが、自分が眺めている景色を、人に見せることができないということと、同じに見えます」
「そうじゃよ」
「あなたは不満だったそうですね」
「そうじゃ、不満だった」
「権力に服従することが不満だったのですか?」
「いや違う」
「そうでしょうね。あなたにとっては、権力というのは、足元に眺める景色ですからね。ラオコーンを復元せよというような者に、あなたの世界を見せることができないという不満ですね」



