「そうじゃの、更に我慢が和らぐだろう。どうじゃ、人間も自然界の一部と思えば、更に我慢が和らぐ筈じゃ。心の葛藤はごく自然になるんじゃよ。そしての、心の葛藤は無限なのじゃ、山に登ったことがあるか」
「あります」
「どうじゃの、その山に登って見る景色は」
「素晴らしい自然の眺めを見ることができます」
「更に高い山は見えなかったか」
「見えました」
「登ってみたいと思わないか」
「思います」
「更に高い山に登って見る景色は想像できるじゃろな」
「できます」
「その山に登れば、更に高い山がまた見える筈じゃ、無限なんじゃよ、だけどのぉ、麓に居る人には、あなたが最初に登った山を見ることができても、あなたが見ている更に高い山を見ることができぬのじゃ。心の葛藤をすれば、ある山頂に立つことができ、その山の頂から景色を眺めることができるのじゃ、そして更に高い山を見て自然に心の葛藤が始まり、次の更なる高い山頂を見て心の葛藤が自然に起るのじゃ、無限にのぉ。そこには我慢とか苦痛はないのじゃ、そしてのぉ、自然界の一部である人間は自然界を知ることができないと言うところの山が見えるんじゃよ。その山頂は人間には到達できない、神のみぞ知る世界なのじゃ。その山頂に立って下界を見たとき、そこに素晴らしい世界があるのじゃ。権力者の世界も、平伏す者の世界も、途中の山頂に立って回りの景色に感激して満足している者の世界も、全て見渡せるのじゃ。だけどのぉ、山頂に登ったことのない麓の人、途中の山頂に登ったことのない人に、それぞれの山頂から眺める素晴らしい景色をいくら説明しても、解ってもらえないのじゃ。それぞれの山頂に立って、実際に眺めた者でないと、決して解らない景色なのじゃ」
「その景色は、花園に囲まれ、天使が舞う楽園の世界ですか?」
「いや違う、静寂の世界じゃ、雑念が入り乱れている楽園の世界から、雑念を取り除いた静寂の世界じゃ、一人山頂に立って、自然を感じる静寂の世界じゃ」
「あります」
「どうじゃの、その山に登って見る景色は」
「素晴らしい自然の眺めを見ることができます」
「更に高い山は見えなかったか」
「見えました」
「登ってみたいと思わないか」
「思います」
「更に高い山に登って見る景色は想像できるじゃろな」
「できます」
「その山に登れば、更に高い山がまた見える筈じゃ、無限なんじゃよ、だけどのぉ、麓に居る人には、あなたが最初に登った山を見ることができても、あなたが見ている更に高い山を見ることができぬのじゃ。心の葛藤をすれば、ある山頂に立つことができ、その山の頂から景色を眺めることができるのじゃ、そして更に高い山を見て自然に心の葛藤が始まり、次の更なる高い山頂を見て心の葛藤が自然に起るのじゃ、無限にのぉ。そこには我慢とか苦痛はないのじゃ、そしてのぉ、自然界の一部である人間は自然界を知ることができないと言うところの山が見えるんじゃよ。その山頂は人間には到達できない、神のみぞ知る世界なのじゃ。その山頂に立って下界を見たとき、そこに素晴らしい世界があるのじゃ。権力者の世界も、平伏す者の世界も、途中の山頂に立って回りの景色に感激して満足している者の世界も、全て見渡せるのじゃ。だけどのぉ、山頂に登ったことのない麓の人、途中の山頂に登ったことのない人に、それぞれの山頂から眺める素晴らしい景色をいくら説明しても、解ってもらえないのじゃ。それぞれの山頂に立って、実際に眺めた者でないと、決して解らない景色なのじゃ」
「その景色は、花園に囲まれ、天使が舞う楽園の世界ですか?」
「いや違う、静寂の世界じゃ、雑念が入り乱れている楽園の世界から、雑念を取り除いた静寂の世界じゃ、一人山頂に立って、自然を感じる静寂の世界じゃ」



