「じゃあ、また連絡するね…」



そう言って、俺に背を向ける亜夜。



「またな…」



俺の声を聞くよりも先に、



バタンっ……。



ドアの閉まる音が寂しく響く。



俺はタバコを吸いながら、



さっきまで、お前と一緒にいたベッドを見つめた。



静かな部屋に残るお前の甘い香り。



お前は何事もなかった顔で日常に戻っていく。