フッとアタシに当たる提灯の明かりが 遮られたような気がした。 「……?」 顔をあげると、 そこには一つの人影。 提灯の明かりが逆光になって よく見えない。 「垣崎……?」 その声は 待ち望んでいた人の声。 アタシは泣き腫らした顔を 見られたくなくて顔を背ける。