藤棚へと足を運ぶと、微かに琴の音が聞こえてきた。 音を頼りに近づいてみると、そこには太陽の光を浴び、きらきらと輝く憂の姿があった。 「うまいものだな」 ハッと憂がこちらに顔を向けた。 「月様!?」 「藤棚へ用があってな。お前に会えないかと思っていたんだが、まさか本当に会えるとは」