あぁ、俺は。 境智晴は嘲笑った。 自分自身を。 なんで素直になれないんだ? なんで話し掛けられないんだ? 佐倉が俺を見ているのに。 きっと、君は、 俺が嫌になっただろう? 今更だけれど、 俺は嫉妬しているのかな? 最近、 笹島がやけに佐倉に絡む。 笹島のおかげで、 気づけたのかもな。 皮肉なもんだな。 だって、俺は… それは、 土曜日の学校だった。 教室は開放され、 自習する生徒がちらほら。