その日、智晴は休んだ。 風邪らしい。 笹島は、はっと我にかえった。 何で見惚れてんだ、馬鹿! 相手は観察中の奴なんだ。 しっかりしないと。 よし、先生もいないし、 他の奴らも丁度出払ってる。 境もいないから、チャンスだ。 いろいろ探ってやろう。 笹島は考えをめぐらせた。