今の質問に、今の表情…
もしかしてかっちは…
「かっちってさ、もしかして塁くんのこと「あー!ちょっとかっち!!」
私がかっちに聞こうとしたその時、沙穂がそれを遮ってかっちの名前を呼んだ。
「なに…」
「かっちさぁ!昨日、男といたでしょ!?」
沙穂にそう言われて、かっちは必死に昨日の記憶を思いだそうとしていた。
そういえば昨日、真崎くん達と４人で走ってた時、気付いたらかっちと咲也くんははぐれちゃっていて
もしかして沙穂はその時、咲也くんと一緒に居るかっちを見たのかもしれない。
「…あぁ、まあ一応男か」
かっちは思い出したらしく、そうﾎﾞｿｯと言うと
沙穂は途端に目をキラキラと輝かせた。
