「まぁ、それは後でと。んま、がんばろーぜ」 「うーん…」 「お前が嫌っつっても、俺はいっしょに住むからな?」 命令口調。 でも、そんな強引のたかひろがあたしは好きだった。 「うんっ!」 そして、話は流れ、電話を終えた。 そして、あたし達の未来は決まった。 けれど、若い頃のあたし達は、"籍を入れる"ということがそんな簡単なモノではないことを、知るはずがなかった。