「……れ…ん」


人工呼吸機を付けてベッドに眠っている蓮


腕には点滴が打たれていて

その周りにはたくさんの医療器具が置いてあった



その光景が凄く生々しくて…


涙が溢れた


生死の境をさ迷ったんだね…?


生きてて本当に良かった…


私はこの人無しでは絶対生きていけない



「…。」




そんな私の状況に気を利かせてくれた歌音ちゃんが

そっと病室から出ていってくれて


2人きりにしてくれた



私はベッドに近づきそっと蓮の手を握った



「暖かい…」


生きてくれてただけで嬉しいよ…?