愛を教えて




無我夢中に走った



「日向待てって!!!!!!」



後ろから愛武の怒鳴り声が聞こえて


まるで追いかけられてるみたいで


行き交う人たちが不審な目で見てくる


でもそんな声も無視して


全力ダッシュ



自分で言うのもあれだけど…


陸上選手並みに速いと思う


自分の足元しか見てなくて

前なんて全然見ないで走ってたから




─ドンッ




「痛っ!!」


人に思いっきりぶつかって
地面にしりもちを付いてしまった