「え〜指輪もらっちゃっていいんですかぁ〜?
お言葉に甘えてもらっちゃいますねぇ〜
じゃあ私はこれでぇ〜」
指輪を貰って良いって言われたナースはご機嫌で帰って行った
私の気持ちも知らないで
私の心はぼろぼろだよ?
「日向大丈夫か?
指輪って結婚指輪?
そんな大事な物あんな奴にあげちゃって…
何考えてんだよ!?」
「うるさい…
もう私のことなんか放っておいてよ!!!!」
「あっちょっ…!!!!」
私はその場に居たくなくて
また走って逃げた
行く宛があるわけじゃない
でも走ることで辛いことから逃げられるような気がして…
昔から何か嫌なことがあると走る癖がある

