愛を教えて




「離してってば!!!!!!」



いくら手を振り払おうとしても

愛武は私の腕を離してくれない



「………なんだ─…」



「何!?聞こえない!!

言いたい事があるならはっきり言ってよ!!!!」




「好きなんだ」



「………ぇっ!?」



好き?

私のことが!?



「一目惚れだったんだ

初めて会った日

こんな綺麗な人が世の中にいたんだって

結婚してるって分かってるでも…お「俺が忘れさせるって言うわけ?

ふざけないでよ

そんな言葉嬉しくもなんともない

高校生って大人に憧れる時期なんだよね

私に対しての気持ちなんて憧れに過ぎないんだよ?

愛武は勘違いしてるだけ

好きなわけない。」




「……何だよ

子どもだからってナメんなよ…

俺は…俺は本当にお前が好きなんだよ!?」




「…。」