しかし、ボールはしっかりとミットに収まっていた。 空振りしたのだ。 「ストライク!!アウト!!」 審判が叫ぶ。 え…。 「俺がストレートしか投げないと思ってたわけ??」 相手ピッチャーがそう言って鼻で笑った。 今の球は…一体…。 「…高速スライダーだわ。」 美智流先輩はそう呟いた。