アミカとジョーは

屋上に上がって

話をした。


「今日は

ゆっくり話せる

人気(ヒトケ)のない

場所って

ここぐらいだもんな。」


ジョーが言った。


「うん。でも、

ここは私達の

出会いの場所。

ちょうど文化祭だし

なんか

フクザツな感じね。」


「そうだな。

で、どうよ、アミカ。

何か分かったのか?」


「それが全然・・。」


「オレもなんだよな・・。」


ジョーも

肩を落とした。


「そろそろ

文化祭も

終わっちゃう

時間よね。

なんとか

できないかしら。」


「陽も傾いてきたしな。

マズイよな・・。」