わたしのレシピ




私は来月で26歳になる。

大翔が大学を卒業する頃には30歳だ。

結婚も早くしたいし、子供だって欲しい。


うちの両親は遅くに私を産んだからもうかなり高齢な上に、ホントは私が県外で就職するのにも反対だった。

特にやりたいことがないなら地元に帰ってきて花嫁修業しろって言われた時は、嫁ぐ相手もいないのに意味わかんない、とケンカになった。

親は一人っ子の私に、家を継いで欲しいとずっと言っていたし、実家は2件続きの土地を買って今は小さな小屋みたいなのが建っているけど、私が結婚したらそれを壊して2世帯住宅にするといわれていた。

どこかでそうするのが当然だと思う私と、あの何もない田舎にずっと暮らすのが嫌な私がいた。