わたしのレシピ




ケンカはしたけど、それなりにうまく元彼とはやってるつもりだった。

けど、彼はいきなり出ていった。


収入や安定も確かに気になるけど、それより何より私はまた突然捨てられたりしないか不安だった。

好きになるのが怖い。

好きになって、尽くして、置き去りにされるのはもう嫌だった。

私にもそれなりにいっぱいいけないとこがあって、ただの被害妄想だったのかもしれないけど。


「まだ、ちょっと付き合う気になれない、、、かも」

「桃ちゃん、俺のこと嫌い?」

「嫌いじゃない、、、けど」

「なら付き合おうよ。俺桃ちゃんのこと甘やかしてやれるよ?信じてよ」

「、、、、、、、、、うーん」



結局、私は押し切られた。