………あたし以外の、みんなが。




この中で会いたくなかったのも、こんなこと考えているのも、きっとあたしだけ……。





「春くん!今まで一体どこ行ってたの!?ほんとーにほんとーに心配したんだから!!」


「悪いっ」


「悪いじゃないよ!!もうっ!」


「うわっ、痛て!真里やめろっ!ほんとごめんって!!」



「真里いいぞ~!もっと殴っちゃえ!!」

「そうだ!この馬鹿にはちょーどいい!」




4人は楽しそうに笑っていた。



真里は、ちょっと涙目になりながら春をポカポカ叩いて。

それを聖花が応援し、けーくんでさえそれを応援している。







……なんでだろう。




不思議だった……。



その光景はすぐ目の前で起こっているのに、まるで一枚の絵のように切り取られて……………遠く感じる…。