「……奢らないからね?」


けちー。って、図々しすぎるだろうよ、聖花さん。





2人はわいわいと、ガールズトークに花を咲かせている。



若いな、と思った。


いや、あたしもまだ若いのかな?




「ほらっ、凪砂も傍観者してないで、らぶらぶっぷりを吐いちゃいなさいよ!」


「え!?なにそれー!?」


聖花さん、君が吐いちゃいましたよ。


案の定、花梨の食いつきは半端ない。なになになに!?と、前のめりになって、あたしに迫ってくる。




…2人でガールズトークしていてくれててよかったのに。



「ねーってば〜!」


なかなか口を開かないあたしを、今度は揺らしにかかる妹。


あたしはなすままにされて、ジンジャエールすら、ろくに飲めない。