「直哉、早く。」


そう言って、俺の手を引く絢香。


「おう。」


どれほどこの日を待ちわびただろう。


絢香がさくらを見たいて言うなんて・・・




さくらの花びらが風に舞い、
絢香をつつみ込んだ・・・


綺麗に咲く、さくらを見上げて
絢香は微笑んだ。