●罰ゲームの会●

「すいません、私もやっぱり帰ります・・・」


そう言って部室を去ろうとすると、ギュっと手を握られる


「コーヒー入れたから飲んで行って!お願い」


背の高いお姉さん、目をうるうるさせながら私を見つめる


「え・・・と、あの」


女性に手を握られることなんてあんまりないから、ちょっと恥ずかしくなってしまって言葉につまった


「入部希望?あ、なっちゃんじゃん!」


なっちゃん?!小学校以来に聞くようなその呼び方に違和感を覚える


トモさんがやっと私に気づき、ソファーからぴょんと立ち上がる


「えーと、名前わかんないから勝手に呼んだけど・・・ヤなら名前教えて」


ニーッって笑う、その手にはのらないんだから


「ここ・・・一体何のサークルなんですか?入り口にビラはないし、中はこんな風だし」


「ヨウコソ!ヨウコソ!」


って、さっきの変なインコがバタバタと天井付近を飛び回っている