●罰ゲームの会●

「あぁ、自立してる上に好きな仕事だからかな。オレなんか必要じゃないみたい。大学卒業しても帰ってくんなとか言われてんだぜ?」


「えぇーっ!それは酷い…」


「だろー。でもま、それも彼女がオレに気遣ってんのかなって思うから、大学卒業したら嫌がられても、地元戻ろうかなって思ってる」


そう言って、トモさんはふわりと優しい笑顔になった。彼女の事を、ちょっと思い出したのかな?


「トモさんの地元かぁ~、行ってみたいなぁ」


トモさんの地元って事は、彗くんの地元だもんね


みんな、一体どんな高校時代を送ってたんだろ。通った道、寄り道したお店を見てみたい気がする


「おい、彗~」


そしたら突然トモさんが、向こうの方で舞台の後片付けをしている彗くんを呼んだ


「何スか?オレ今片づけで忙しい・・・」