●罰ゲームの会●

「あいつ…多分自分で歌うんじゃない?


ほら…すごく優しいカオしてる」


うわ…驚いた


さっきまでのピリピリした形相はどこへやら


ミタカさんは、今まで見た事もない位、優しい笑みを讃えていた


そして…切ないメロディを奏でると


曲に合わせて、本当に、自分で歌い出した


声を聞いて驚いた


あの日の朝、私に家政婦だ!って言った声とは全く別人


低いのに、透き通っていて、優しい声色


聞いていて思わず目を閉じたくなる…


それは、人を惹きつけるのには、最高の歌声だった…