●罰ゲームの会●

仕事があるからと、来れないハズの彼女がそこにいた


それを喜ぶ前に、とっさに《助かった…》と思ってしまう


だって、ミタカさんの視界からは既に私はいなくなっていたから


ミタカさんは目を見開き、彼女を見る


そして呟いた


「縞之内出身…?マジ」


「はい!さっきあなたのお友達に偶然教えてもらったの。ミタカくんがここでライブやるって


私、会社のメンバーにあなたの素敵な歌、聞かせてあげたいの。携帯通話中にしておくから、ミタカくんの演奏、今からうちの会社に流れるよ」


そう言って彼女は携帯を取り出し、会社に電話をかけ始めた