「そーなんだよなぁ…接客苦手なのに。忙しいからやむなく…早くあがりたいよ」


カウンターの女の人の顔を盗み見しながら苦笑いしてる


そしたらカウンターの女の人がこっちをチラッと見る


「彗くん、お昼行って来ていいわよ」


「よっしゃ、高山さんサンキュー」


彗くんパチンと指をならす


「外でちょっと待ってて、すぐ着替えてくっから」


「彗、またホール戻るんだろ?ならそのまんまでいーじゃん」


トモさんが言うと、あっそうかって顔する彗くん


「そーでしたっ、これだけ置いてきます」


ニコッと笑うと、黒の上着だけを脱いでスタッフルームへと消えて行った