そのうち私は自分に声を かけられたわけでも ないのにドキドキが どんどん大きくなって ゆくのでした。 電車が三条に ついてもドキドキは おさまらなくて 学校に着いて嬉しくて 友人の麻友に話しました。 「すごく声がきれいで 私の思ってる通りの 声やってんよ」 「ふ〜ん・・・、 でもそんな嬉しそうに 言うたかて・・・ 愛乃が話しかけられた わけちゃうんやろ?」 「そりゃそうやけど・・・」