「あ、あの…」 私の声は再び繰り返す アナウンスと人々の雑踏の 音で消されてしまいました。 私もコバルトグリーンが 好きな色ってこと 伝えたかったのに。 「あぁ、ポスターカラーありがとう。 それから同じ学年なんやし敬語とか無しで!」 そういい残して彼は私の ほうを向いて片手を 挙げて足早に 降りていきました。