がっかりして学校に
ついてから麻友に本が
変わっていたことを
話しました。


彼女に

「メガネかけて本を
確かめたらよかったやんか」

と言われましたが
メガネをかけているところを
もし彼に見られたらと思うと
恥ずかしくてできません。


「なんや、いっつも自分の
存在に気づいてへんとか
愚痴っているくせになんで
そういうときだけ?」

確かに麻友の言うとおりです。


当たっているだけに何も
言い返せませんでした。


結局本はわからないままに
なったけれどでも
あの本に間違いない、
変な自信もあったせいか
彼に少し近づけたように
思えました。