「俺と京は高校時代から付き合ってるって知ってるよな?
高3の一番大変なときに息抜きのためにやった合コンのメンバーに彼女が居たんだよ。
学校も隣の女子高だったし、噂では可愛い子が来るって話だったし。
5×5で男子メンバーは俺を含めて3人はまだ受験が終わってなかった。
そんな中、女子メンバーで一際小さくて明るい子が目に留まった。それが京だった。
最初はお互い受験を控えていて好きとかそういう感情は抜きにして図書館で一緒に勉強したりしてたんだけど二人とも希望の大学に合格して目的を果たしたことでお互いを意識するようになって何となく付き合おうかみたいな雰囲気になって付き合うことにしたんだ。
最初は京も俺も初めてのカレカノだった事もあって毎日学校の帰りに会って会えない日は電話やメールで必ず連絡取ってたりしてたんだけど、俺と京はそもそも進路先が違って必然的に遠距離になったじゃん。
俺はそれでも離れてても京が好きだったし、信じてたけど京は地元でも有名なお嬢様大学に入学した事でチヤホヤされるようになったらしく毎夜毎夜合コン三昧らしくて最初それ知ったとき合コンは頼まれるから嫌々していて彼氏がいるからってちゃんと言ってるって言うからこっちもうるさく言わないようにして早2年。
でも、この間飲み会したじゃん、そこで俺の友達に色目をつけてたの目の当たりにして何か気持ちが冷めたって言うかちょっと京のこと信じられなくなったって言うか・・・・。まあ、そんな感じかな」
綺羅は寛人が話してくれる事を一つも漏らさず真剣に聞いていた。

