珍しく、きちんと朝食をとって綺羅は学校へ向かった



学校に着いても朝の男性の事が気になっていた



あれは本当に相馬先生だったのだろうか・・・・・・



綺羅が言う相馬圭祐は綺羅が高三のときに新採用で入ってきた数学の先生だった
先生にしておくのはもったいないほどの容姿で学校中の女子の心を鷲掴みした人物だった。


綺羅本人も相馬先生の事は気になっていて、何かと先生に質問したり、近づいたりして自分をアピールした事もあった。



でも、相馬先生は女子高生にはまったく興味が無いといった感じで数々の女生徒の告白にもなびかず飄々とした態度をとり続けていた。



そのうち、綺羅も卒業でまったく接点がなくなっていった。



あれから2年、東京都の教員なら移動もあるのだろう


先生がこの近くの学校に赴任したとしてもおかしくはない



でも、朝の男性は綺羅が「先生?」って聞いても誰の事かわからなかったように思う
だとしたらやっぱり勘違いなのだろうか・・・・・・・