そして、10月も半ばに差し掛かった昨日高校時代の友人、由果利から同窓会の話を聞いた。

今まで綺羅は何度か行われている西南高校の同窓会に仕事の関係で一度も出席した事がなかった。
同級生の皆も、綺羅は芸能人的な扱いをしていたので欠席でも気に留めることはなかった。

「綺羅、12月にある同窓会、久しぶりに一緒に参加しようよ」


友人の由果利が珍しく誘ってきた


「あれ?由果利、ああいった集まり嫌いだって言って今までも一回も参加した事ないじゃん。今回出席なんて珍しくない?」


「まあねでも、今回さ~綺羅覚えてる?新任で入ってきて女生徒の心を鷲掴みした数学の相馬先生!彼が来るって言うからさ」


由果利の言葉を聞いて綺羅は驚いた