「なんだよお前たちコソコソ話して。俺も仲間に入れてくれよ」
カズは綺羅の方を向いて「もう一回乾杯しよ」といってクラスを合わせてきた。
「邪魔者は退散すっか」
そういって寛人は反対側の私の友達の輪の中へ移動していった。
「さっきも自己紹介したけど念のため、俺、岡島和弘。皆カズって呼ぶから綺羅ちゃんもカズって呼んで」
「うん、じゃ私の名前も綺羅でいいよ」
「OK、綺羅ね。俺さ~綺羅のファンだったんだ!妹のファッション雑誌で始めて綺羅見たときズッキューンって心臓打たれたよ」
「フフッなにそれ~」
カズが大げさに心臓を打ちぬかれたしぐさをしたので綺羅は思わず笑ってしまった。

