その日。

翔はそのまま真由ちゃんに預けて、俺と梓は市役所に向かった。

昨日書いた離婚届を持って。



出す時に一瞬、梓は戸惑ったけれど、大きな呼吸をしてから出していた。



そりゃ、そうだよな。



「じゃあ、行こうっか」

俺は梓に手を差し出した。

梓も俺の手をしっかりと握る。