全く…

お前達が欲しいのは。



俺か?

それとも俺の肩書か?



目の前の、名前さえも知らない女は幸せそうにベッドに横たわっているけど。

俺は何も幸せじゃない。

ただ、俺の後を金魚のフンみたいにくっついてくるから。

抱くだけ。

そこには何の愛も。

何もない。



終わった後は、俺はただ虚しいだけ。