朝、家を出ると、早速と言って良いのか何なのか、前方にカズくんがいた
「ほら、三和!」
レイナちゃんは私の肩を叩いて、小声で挨拶をするよう促してきた
カズくんに自分から挨拶をするなんて何年ぶりだろう―――…
だけど、正直、ここからでは距離が少し遠い
大きめの声でカズくんを呼べば、気が付いて貰えるかもしれないけど、私の声じゃあ、気付いて貰えないかもしれない
だったら、いっその事、走ってカズくんの近くに言って声を掛けようか
でも、それだと何だか、ストーカーっぽい気がしないでもない
どうするべきか
その時、私の頭の中に、昨日の帰りの時の事が思い出されてきた
「また明日」って言うか悩んで、タイミングを見失って、結局言う事は出来なかった
カズくんは言ってくれたのに―――…
今朝もまた、昨日みたいに後悔するのは嫌だ!
そう思った私は、意を決して、出せる限りの大声でカズくんを呼んだ
「カズくん!」
「ほら、三和!」
レイナちゃんは私の肩を叩いて、小声で挨拶をするよう促してきた
カズくんに自分から挨拶をするなんて何年ぶりだろう―――…
だけど、正直、ここからでは距離が少し遠い
大きめの声でカズくんを呼べば、気が付いて貰えるかもしれないけど、私の声じゃあ、気付いて貰えないかもしれない
だったら、いっその事、走ってカズくんの近くに言って声を掛けようか
でも、それだと何だか、ストーカーっぽい気がしないでもない
どうするべきか
その時、私の頭の中に、昨日の帰りの時の事が思い出されてきた
「また明日」って言うか悩んで、タイミングを見失って、結局言う事は出来なかった
カズくんは言ってくれたのに―――…
今朝もまた、昨日みたいに後悔するのは嫌だ!
そう思った私は、意を決して、出せる限りの大声でカズくんを呼んだ
「カズくん!」

