ミラクル☆レイナ

「桜井さん、隣、座って良い?」

案内された部屋に入って、皆が次々に座り出すと、大田くんは早速、私にそう問い掛けてきた

「……あっ、、、」

そう呟いて、チラッとカズくんの方を見て見たけど、当のカズくんは腕をガッツリ隣にいる田中さんに掴まかれている

「カズはこっちー!」

そう言って、田中さんはカズくんの事を離す様子はない

でも、カズくん自身は、大田くんの事を睨みながら声をあげる

「おい!春樹!」

正直、私はそんなカズくんに当てつけの気持ちもあったのかもしれない

私は、小さく頷いた

「三和!?」

驚いた様子のカズくんとは裏腹に、大田くんはニヤニヤしながら言った

「まあまあ、本人が良いって言ってるんだから」

確かにカズくんの言う事に逆らうのは忍びない

でも私は、大田くんの事を殆ど知らない

それなのに、隣に座るのを断るのはどうかと思ったのだ




そう言われてしまうと、カズくんもそれ以上返す言葉が無かったようで黙ってしまった