私は居間に行ってカーテンを開く。


相変わらず空は、雲一つ無い快晴で薄暗かった部屋に途端に眩しいほどの光が入ってきて一瞬にして部屋が明るくなる。




そして私は、いつものように朝食の準備を始める。




しばらくすると、トーストや目玉焼きのいい香りが部屋中に充満する。



その他にも私はサラダも作った。




私が居間に戻るとレイナちゃんが嬉しそうに、しっぽを振ってついてくる。




私は自分のコップに牛乳を注いだ後レイナちゃんのためのドックフードを皿に盛る。




レイナちゃんは、いつも、この時間にドックフードをあげてるためか、すっかり時間を覚えてて、いつも、この時間になると私の後ろをくっついてくる。



「いただきまぁす」



「ワン!」



私達は、そう言って、それぞれのご飯を食べる。



「レイナちゃん、美味しい?」



「ワン!」



これが私達のいつもの朝だ。





私は今、両親とは暮らしていない。



両親は私が高1になると同士位に転勤が決まった。



私は、高校に受かってたし、それに、ここにはお父さんとお母さんが頑張って建てた家があったから、ここに残ることになった。




でも私は今まで“1人で寂しい”と思ったことは無い。



―――だって私にはレイナちゃんがいたから―――