心配そうに何度も振り返りながら病室を出て行く真澄を笑顔で追い払うと、残ったのは拓海と隼人の3人になった。
とたんに空気が張り詰めたような感を覚える。耐え切れずテレビをつけたがニュースしかやっていなかった。
「お兄ちゃん面会時間何時まで?」
「たしか8時じゃなかったかな」
今の時刻は7時である。それから30分とりとめのない話が続いた。
拓海も隼人も心此処にあらずといった感じで、話がかみ合わない。
(お兄ちゃん先に帰らないでね。帰るんだったら隼人も連れて帰ってね)
なんとか目で意思が通じないか試してみる。
しかしいくら兄妹でもそれは無理だったようで、面会時間を30分残して拓海が立ち上がった。
「明日のテストの用意してないから、そろそろ帰るよ」
とたんに空気が張り詰めたような感を覚える。耐え切れずテレビをつけたがニュースしかやっていなかった。
「お兄ちゃん面会時間何時まで?」
「たしか8時じゃなかったかな」
今の時刻は7時である。それから30分とりとめのない話が続いた。
拓海も隼人も心此処にあらずといった感じで、話がかみ合わない。
(お兄ちゃん先に帰らないでね。帰るんだったら隼人も連れて帰ってね)
なんとか目で意思が通じないか試してみる。
しかしいくら兄妹でもそれは無理だったようで、面会時間を30分残して拓海が立ち上がった。
「明日のテストの用意してないから、そろそろ帰るよ」


