守ってあげたい 〜伝染〜

またブルーに入りそうになる真澄をみて晶は慌てて手を振った。

「今度こそ私が絶対に晶の事守ってあげるからね」

「真澄に守られなくても大丈夫よ」

笑顔で答える。

「駄目!晶は私が守ってあげるの。分かった?」

「はいはい、分かったから心配しないで帰っていいよ」

真澄の真剣な顔に少し圧倒されながら晶は頷いた。
早希の件もあって真澄なりに責任を感じているのだろう。

「俺だって晶を守るよ」

真澄の言葉につられるように隼人が言った。

「まあ、晶も幸せものね、じゃあお母さん先に帰るね。何かあったら電話しなさい」

「うん、わかった」