「晶にも分からない事、私にも分からないよ。でも藤川かなり思い込み激しいみたいだから今は何言っても無駄だと思う。あんた達が近親相姦でもやってるんじゃないかって顔してたもん」
目は未だ赤いが泣き止んだ真澄は利那の旧姓を今度は呼び捨てにして言う。
「近親……何言うのよ真澄まで、そんなんある訳ないでしょ」
「そりゃ勿論私は知ってるわよ。でも藤川は北條家に来てまだ数ヶ月なんだから、晶達みたいに仲の良い兄妹見てたら不安になっちゃうんじゃないかな」
「そんなあ……」
「まあ少しの間は北條先生とも藤川とも距離置いた方がいいと思うよ。晶の大好きなお兄ちゃんは今は藤川のものなんだから」
「大好きなって……真澄まで」
少しむくれる。
「分かった?」
目は未だ赤いが泣き止んだ真澄は利那の旧姓を今度は呼び捨てにして言う。
「近親……何言うのよ真澄まで、そんなんある訳ないでしょ」
「そりゃ勿論私は知ってるわよ。でも藤川は北條家に来てまだ数ヶ月なんだから、晶達みたいに仲の良い兄妹見てたら不安になっちゃうんじゃないかな」
「そんなあ……」
「まあ少しの間は北條先生とも藤川とも距離置いた方がいいと思うよ。晶の大好きなお兄ちゃんは今は藤川のものなんだから」
「大好きなって……真澄まで」
少しむくれる。
「分かった?」


