小屋の中を見回して、箱ティッシュを見つけて持ってきた。
自分で作った山小屋とはいえ、何でも揃ってるな。
ラブホ並みのベッドや風呂まである。
俺の欲望が顕著に表れているようだ。
なにこのハート型のベッド。
それにしても……
「お鼻の血、止まりませんね……」
そのお鼻の血って言い方何なの?
あ、違う。
なんで鼻血止まらないの??
魔法で止めればいいじゃん。
と思ったキミ!
これが俺の魔力の欠点。
自分に魔法をかけられないんだ。
だからスノボ教室にも通った。
一二三子ちゃんたち以外は、俺を抹殺しようとする暗器使いのような目で見ていた。