この世に生まれて二十三年。
勉強は出来ない。スポーツは並より少し下。顔は残念な仕上がり。



こんな俺だから、女にモテた経験は全くない。

きもい
キモイ
KIMOI

これが俺に投げつけられる言葉の代表的な三つの例だ。


どうだ。可哀想だろう。


自分でも可哀想だと思うさ。



ラブレターは「貰った事実を消し去りたい」とシュレッダーもしくは焼却炉にドロップされ、声を掛ければ目から謎の光線を発し、命を危ぶむ俺は退散を余儀なくされる。



落した消しゴムを拾ってやれば間髪入れずに遠くのダストボックスまで確実にシュート。




俺の知ってる女子は皆バスケが上手い。