理恵子の人生は短かった。 もっともっと楽しい思い出を作って欲しかったし、 ユウとの幸せな日々を過ごして欲しかった。 まだまだ理恵子には遣り残したことがある。 でも、理恵子の笑顔を思い出すと、みんなの心が少し救われた。 理恵子は後悔していないんじゃないか。 そう思えることもあった。 理恵子はこの人生に、満足しているんじゃないか…… そんなはずはないのに、そう思わせてくれる理恵子の笑顔。