「奈美!!早く乗って」 ライブハウスの前に停まっていたミキオの車の後部座席に乗り込んだ。 助手席にはミキオの彼女。 「俺も状況がわからない。ユウと電話で話しているときだったんだ」 ミキオは声を絞り出すように言った。 理恵子、ユウに告白しようと思ったんだ。 あんなにも理恵子を好きだったユウに、少しでも早く気持ちを伝えたかったんだ。 「理恵子……ユウのこと、好きになったんだよ」 涙で声が震えた。 「それで、電話してたのかな。理恵子とユウ……」 ミキオの彼女も泣いているようだった。