理恵子と別れて、1時間後だった。


遠回りしていたので、まだ家についていなかった。




携帯が鳴った。


初めてのミキオからの電話。





嬉しくて声が上ずった。



「もしもし!!」



『落ち着いて聞け。理恵子が車にはねられた。すぐ戻ってこい』





ミキオからの初めての電話は、そんな信じられない内容だった。




理恵子は無事?


大丈夫?





心臓が激しく高鳴って、胸が痛い。


理恵子。


さっきまで笑ってたのに。




これからユウと幸せになれるんだよ。



どうして車になんて……