私は内容を一通り目を通したところで手に持っていたものをグシャグシャに丸めた 「…………ニコッ」 「………はは…はぁ」 ここにいるのは私と 警備員だけ 目を合わせて微笑み合う 「部外者……ですね」 そう呟いて回れ右をした 紙に書いてあったのは “下記の生徒を本校から『一ノ瀬男子学園』の編入を認める 《綾瀬 沙織殿》”