星奈とはよく星を見た。 高いところが嫌いなくせに、高いところにある星は大好きっていう変な奴。 寒いのも嫌いなのに、ぶるぶる震えながら夜空を見上げる星奈が、俺は好きだった。 その星奈が、今、消えそうになっている。 いやだ、失いたくない、もう、誰かが目の前からいなくなるのは、いやなんだ。 ――星奈がいなくなるのは、いやなんだ。 頼むから、消えないでくれ。 いなくならないでくれ。 そばにいなくてもいいから、この空の下のどこかで笑っていてくれればいいから。