なんで!?オレ血繋がってないのに、姉ちゃんの弟なんだよ!オレ…



「あ~!もう行けよ」


ムリヤリ姉ちゃんを追い出しオレは、ドアに背を向け倒れるように座り込んだ。


「っ…」



今は、まだガマン。だって姉ちゃんの足音がしないから。きっとまだ、ドアの側に居るはず。



『和希!行くからね?今日お母さん居ないから、夕飯一人だから』



「分かった!」



姉ちゃんは、はぁっとため息を吐いてから、行ってしまった。本当は、一緒に居て欲しい。



ずっと居て欲しい。このままドアを開けて、姉ちゃんに駆け寄りたい。そのまま押し倒して、姉ちゃんに口付けしたい。


姉ちゃんの匂いでオレをいっぱいにしてよ。



「っ…姉…ちゃ…姉…ち…」



好きだよ!すごく…


神様なんて居ないよな。居たら、こんな酷いことしないはずだから…